2002年4月にルークが去勢、同5月にルビーが避妊手術しました。
これはその記録です。

ドタバタ記
2002年春、7月にくるはずのヒートに先立ちルビーの避妊を獣医さんにご相談。
ルビーの避妊手術にあたってはもちろん悩みました。
女の子の身体にとって良い出産も経験したのに、痛い思いをさせるのかと。
でもこの3年、半年毎にかなり正確に訪れるヒートと、
2回の不正出血、2回の妊娠・出産・育児で、
彼女は一番好きな「走ること」を我慢させられてきたのです。
それに室内の汚れ。1頭だけなら落ち着いて過ごせるが、ルークがいる今はとてもムリ。
病気予防と、一緒に出かける機会を増やしてあげたいとの思いもあり
手術に踏み切りました。


手術に関する不安は
通院する「I動物病院」では、手術前の検査はもちろんのこと
吸引麻酔を使うことなどで、ほとんど心配はしていませんでしたので
梅雨前にと予定を組みました。

次に、ルークの室内でのマーキングについてご相談したところ
停留睾丸であることが判明。
急遽、ルビーの前に去勢手術することになったのです。


もともとルークは去勢しないつもりでした。パパが猛反対していたから。
でもルークが生後7ヶ月を迎えた頃、ヒート中のルビーの娘を6日間預かったことで
室内でのマーキングと遠吠えが勃発。
それもそのはず、ルビーの出産後初ヒートのときルークはまだ3ヶ月そこそこだったのに
早くも目覚め、腰の使い方まで上手になっていたからでした。

結局、2頭ほぼ同時期に手術してしまったわけだけど
親子の上下関係が形勢逆転してない=ルビーが母親としての威厳を保てるうちに
「どちらも痛み分け」ってことで、結果的にはよかったと思っています。


記録

ルーク
生後7ヶ月と9日目 13.5キロ
ルビー
3歳と3ヶ月 14キロ
手術当日 2002年4月23日
特別何も指示無しで午前中に病院へ
簡単な手術だったら夕方帰宅できるらしいので
4時を待って電話を入れてみる。
が、やはり片方がお腹の奥の方に残っていたらしく、
先生は「探しましたよ」と苦笑していらした。
一晩お泊りする。
2002年5月20日
朝食抜きで午前中に病院へ
術後の経過を見て、1泊か2泊か判断するので
明日電話してと言われた。
翌日 24日。夕方退院。
「かなりメゲてますよ」と連れてこられたルークは
エリザベスカラーを巻かれ、神妙な顔つき。
すごく傷を気にしているとのこと、痛みを感じやすい性格の
ようだと説明を受けた。
化膿止めのお注射を1本、飲み薬は化膿止めの抗生剤
4日分と痛み止めを5日分。
傷は乾燥を促すために、剥き出しになっている。
想像していたよりすごい縫い跡だった。
普通の睾丸の位置の傷と13センチほどの傷。
あまりの傷跡にカメラで残す気になれなかった。

その夜、庭に出してあげたら普通におしっこはできたが
ウンチはでなかった。
食欲もあり、少なめだが普通にフードを食べた。
21日。夕方電話を入れる。
ルビーはとても小心者で、ひどく怖がっているので退院を
薦められ迎えに行った。
診察台のカラーをつけたルビーは怯えた涙目で、
早く帰りたいと訴える。
化膿止めのお注射を1本、飲み薬は化膿止めの抗生剤を
4日分と痛み止めを5日分。
バンソコがしてあり、傷は見ることができない。
2晩入院のところ早くに帰って心配だけどと聞くと
手術中普通3本とめればよい血管を5本とめ、
丁寧に施したしたので術後の身体には問題ないし、
精神的な面をケアするために帰宅を選んだと説明を受けた。

家に戻ってサークルの中に身体を休め、元気付けに卵黄と
牛乳を少量混ぜたものをあげると美味しそうになめた。
夕飯も少なめのフードをぺろり。
でも、カラーが気になり(怖くて)排泄ができない。
ルークの苦い経験から、早速腹当てをつける。

3日目 25日朝、ルークは外でしか排泄しないので、ルビーと一緒に
短距離のさんぽに連れ出すと、カラーが地面や電信柱に
ガンガンあたりながらも平気な顔して歩いていた。
良いお薬のおかげで痛みはさほど感じてないようだ。
でも傷をなめようと顔を何度も近づける。

22日朝、いつもより早起きして、排泄のために庭に出して
みるが30分経っても排泄できない。
カラーが地面をこすったり砂利をすくうのさえイヤみたいで
痛みもあってか、座り込んでしまう。
朝食後、思い切ってカラーを外してみた。
すると自分から室内トイレ(洗面所)に行って、
大量のおしっこだけ済ませていた。
それでも、傷にさわるといけないので、カラーをもとにもどす。
装着にはイヤがらないが、つけたあとは固まっている(-_-;)
夕方、またカラーを外したら室内トイレでウンチも出た。
よかったねぇ。

4日目 26日。傷口から少し離れた場所が赤みを帯びてきた。
内出血のようなアザにも見える。
触るとぷよぷよして、表面もじゅくじゅくしてきた。

<傷跡はまだ痛々しいので、画像はありません>
23日朝、出勤しようとしたパパの後追いから、
カラーをつけたままだったのに、高さ90センチのサークルを
飛び越えた。
さすがはルビー。
この高さなら生後5ヶ月ほどでなんなくクリアしてたっけ。
でも、お腹はぶつけなかったのだろうか・・・
それも回復が早いと喜ぶべきか・・・?!
普段どおりに吠え、ルークとも走ったりできるほどになった。
5日目 27日。後ろ足でひっかいているのかもと思い病院へ。
ぷよぷよの液体の正体は血ではなく、小液だそうで
少し安心。小液を体内で溶かす注射をうたれた。
飲み薬も延長。

傷の保護を考えてと言われたので、考えついた子供の
お古の腹巻をひっぱりだしてきてはかせる。

ルークと違い、エリザベスしていると排泄できないルビー。
腹当てのおかげもあり傷を気にしていないようなので、
日中はエリザベスを外してあげた。
食欲もある。さんぽはご近所を一周。
傷に貼ってあるバンソコを取ってしまって、傷跡を確認したい
衝動にかられる。

6日目 28日。
よお〜く観察してみると顔を近づけた際にカラーの端っこが
当たり擦れてしまっていたようだ。
腹巻だけではすぐにずれるので、パンツを縫い付けたり
いろいろ工夫してみる。

トイレも兼ねて庭に2頭を放したら、追いかけっこしていた。
走っても痛みは無いようだ。
バンソコに砂がついてしまったので、はがしてみる。
傷の長さはルークより短いが、やはり痛々しい。
かさぶたが毛玉と化しているところや、少しじゅくじゅくして
いる部分もあった。
7日目 29日。おかげで、カラーが直接当たらない分、赤みも減って
きた気がする。
じゅくじゅくしていたが、少し乾いてきた。
それでも腹巻だけでは寝返りで脱げてしまうので
どうしたもんかと考えていたらパパの一言。
「エプロンみたいに胸からも押さえたら?!」
そうか!なんで気づかなかったのか。
早速、古いキルティング素材の汗取りパッドで
夜遅くにミシンガ〜ガ〜作った。ナイスである。(^.^)→



るびこママ必殺アイテム
綿キルト素材ののエプロン(金太郎型レインコートを改良)
8日目 30日。
再診。お腹をカバーしていたおかげで良くなっていると言われた。
小液を散らす注射を1本うってもらう。
1週間後抜糸の予定。

薬もなくなったし、経過を診ていただくため病院へ。
毛玉がついたかさぶただった中央部分の2針を残し
抜糸してくれた。
ルビーの傷跡には、以前仔犬の断尾跡に用いた
パウダー状の治療薬をつけてあげるといいと言われる。

5日分の化膿止めをいただき、残りの糸は5日後に抜糸
することになる。

傷は乾燥させた方がよいので、腹当てよりも
エリザベスを復活させた。
抜糸跡が開いてこないように、今まで以上に気を遣う。
『抜糸前』
『抜糸後』
14日目 明日はようやく抜糸かな。
通常の睾丸があった部分の傷跡はキレイさっぱり無い。
被毛も復活してきて、見た目にはわからない。


おしっこの回数が減ったので、1回目の量が多い。
エリザベスのせいで、片足のバランスをとるのが難しいのか
前足やお腹を黄色く染める(>_<)
6月3日
ようやくすべて抜糸することができた。
3日ほど前までは、乾燥しきれていない部分もあったので
ヒヤヒヤしましたが、、、
ふぅ。やっと終わりました。


15日目 5月7日。
連休明けの今日やっと抜糸。
長かった〜
診察台でのルークは、看護婦さんと私3人がかりで押さえるが
痛いのと怖いので数回暴れた。
化膿止めの注射を打ち、帰宅。すっきりしたね。
『抜糸前』
『抜糸後』

お腹の画像を撮るのも、あお向けにする具合いで
ずい分違ってみえる。
これは背中をちょっと丸めているので、
上の画像のようにお腹がパンパンではない。
被毛の復活がよくわかる。

3週間後



手術後

ルークは、室内でのマーキング・遠吠えは一切無くなり、
おさんぽ中でもおしっこの回数が半分以下に減りました。
ちょっと臆病なので、オスメス関係なく柴犬やMIX犬に吠えちゃう性格には
それほど変化は見られませんが、
相手のオス側から威嚇されることが少なくなりました。
もともと甲高い声なのも変わりません。

ルビーは、病院に入るのを躊躇するようになったこと以外
特別変わったことはありません。


手術後は、メスよりオスの方が太りやすいそうなので
ルークは生後9ヶ月にして、ドッグフードを成犬用に替えました。
ルビーに関しては、食事量を減らすことより、運動量の増加を考えています。